國澤志乃選手 現役引退のお知らせ
このたび、当クラブ所属の國澤志乃(くにさわ しの)選手が、今季限りで現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします。
【國澤志乃(Shino KUNISAWA)選手プロフィール】
■生年月日:1991年4月27日
■身長/体重:163cm/57kg
■ポジション:MF
■出身地:高知県
■所属歴:
高知JFC.ROSA – 日本航空高等学校女子サッカー部 – Long Island University
- AC長野パルセイロ・レディース – U.P.C.タヴァニャッコ(セリエA)- サンマリノ・アカデミー(セリエA)- AC長野パルセイロ・レディース
■通算成績:
・なでしこリーグ1部 63試合出場6得点
・なでしこリーグカップ1部 29試合出場4得点
・なでしこリーグ2部 34試合出場7得点
・皇后杯 10試合出場1得点
・サッカー日本女子代表(なでしこジャパン) 2016年7月スウェーデン遠征/2017年10月MS&ADカップ2017メンバー入り
・2019-20シーズン U.P.C.タヴァニャッコ(セリエA)14試合1得点
・2020-21シーズン サンマリノ・アカデミー(セリエA)18試合0得点
・2021-22シーズン リーグ戦12試合出場0得点
・2022-23シーズン リーグ戦0試合出場0得点
■コメント:
「契約満了のため、2022-23シーズンを以って引退することにしました。
2014年にパルセイロに加入して、途中イタリア移籍を挟みましたが、トータル8シーズン在籍させて頂きました。
4月に2度目の手術をしており、ピッチに立つこともボールを蹴ることもなく引退することだけは心残りですが、ここ2・3年、引退のことを考える時、その時は長野で終えたいな、と思っていたのでこれで良かったと思っています。
アメリカの大学を卒業して、シーズン真っ只中の時、どこの誰かもわからない私を拾って育ててくれた当時の監督、本田さんと出会わなければ、なでしこジャパンに選出されることも、日本でのキャリアの全てを長野で終えることもなかったと思います。
『ありきたりなつまらないコメントはしないように』『ジャージでコンビニに行かないように』他にも、礼儀や身だしなみ、サッカー選手である以前に、いち社会人としての在り方を教わりました。今でもジャージでコンビニには行ってしまいますが、少しは成長できたのかなと思います。
サポーターの皆さんへ。私が在籍していた8シーズンで、1番記憶に残っている試合は、2016年のホームINAC戦です。スターティングイレブン全員が、当時の日本代表と代表経験者であり、その相手に前半0-2から後半3点奪って逆転した試合ですが、あの勝利は紛れもなく南長野に集った6700人を超えるサポーターの皆さんの力だったと思います。
年々、スタジアムに足を運んでくださる方が減っていくことに少し寂しさを感じつつ、それでもあの時と変わらない熱量と温かさで、連敗しても、雨でも、遠いアウェイの地でも変わらず背中を押し続けてくれた皆さんがとても心強かったです。ありがとうございました。
2016年、17年には観客動員数1位を2年連続記録して、声の限り、最後の最後まで歌い続けてくれた皆さんは私にとって日本一のサポーターです。
雇用先企業としてお世話になった、NBS長野放送様、ながのアド・ビューロ様をはじめ、スポンサー企業の皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、グランドキーパーの皆さん、クラブスタッフの皆さん、パルセイロに関わる全ての皆さん、長い間ありがとうございました。
最後に家族へ。イタリアに行くときも、今回の引退のことでさえも、いつも何も相談せずに事後報告でごめんね。復帰戦も見せられなくてごめんね。でも前十字靭帯を切るまでは怪我もなく、いっぱい試合見てもらえたと思うから許してね。サッカーを始めた中学生のときから19年間、全国各地、アメリカにまで応援に来てくれてありがとう。どんな選択をしても、前向きに支えてくれる家族の存在が、私がサッカーを続ける原動力だったと思います。本当にありがとう。
これからの事は何も決まっていませんが、サッカーを通して重ねた経験を糧に、自分らしい道を歩んで行きたいと思います。人が温かくて、食べ物がおいしくて、自然豊かな長野が大好きです。長野は私の第二の故郷になったので、また帰ってきます」