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2022.7.2

LADIES TEAM

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田代久美子新監督就任記者会見を行いました

加藤久美子取締役レディース本部長 挨拶

「皆様こんにちは。レディース本部長を務めております加藤久美子です。
本日は、田代久美子新監督就任、ならびに新加入選手記者会見にお越しいただき誠にありがとうございます。
また、昨年度は長野のメディアの皆様方に、パルセイロ・レディース、WEリーグを沢山報道いただき、重ねて感謝申し上げます。

WEリーグは理念の1つに女性活躍を掲げています。これから始まるWEリーグ2年目、新年度は新たに田代久美子監督のもと30選手でスタートいたします。
カップ戦が8月に開催され、10月からリーグ戦が開幕いたしますが、ウーマンエンパワーメントを存分に発揮して、長野県の皆様と沢山の勝利を分かち合いたいと思います。そして、夢と希望、勇気と感動をお届けしたいと思います。

ぜひとも報道の皆様におかれましては、新年度も更なる報道のご協力を賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶に代えさせていただきます。本日の記者会見、よろしくお願いいたします」

 

田代久美子新監督就任記者会見(※抜粋)

Q:プロリーグの監督に就任、今の率直な気持ちをお聞かせください。
「今季より監督を務めさせていただきます田代久美子です。よろしくお願いいたします。今回、このようなチャンスを頂いたことに対し、AC長野パルセイロ、クラブに対し感謝申し上げたいと思います。日本の女子プロサッカーリーグであるWEリーグで監督をさせていただく機会を頂戴し、私にとって初めてのチャレンジになりますし、いま責任の大きさを感じています。ですが、私がずっと女子サッカーに携わらせていただいて、選手として指導者としてやっていく中で、私自身が女子サッカー、サッカー界に恩返しがしたいという気持ちがずっと根底にあり、この仕事を続けてきました。
女子プロサッカーリーグが誕生し、監督という立場に身を置かせて頂くことについて、大きな希望をいま感じています」

 

Q:監督就任を打診されたのは、いつ?また、その時の心境は?
「昨年の11月くらいにお話をいただいたと記憶しています。それまでは山梨学院大学で勤務していましたので、かなり考えた上での決断でした。山梨学院大学では創部から指導者として、10年計画の中で日本一を目指していました。日本一にはなれずに、志半ばで自分が大学を出るということに関してかなり悩みました。しかし、指導を続けていく中でトップリーグで挑戦したい気持ちは少なからず芽生えていましたし、このようなチャンスをパルセイロから頂いたことに対して自信もありましたが、自分の力がどこまで通用するのか、自分の可能性に挑戦してみたいという気持ちでした」

 

Q:昨シーズンは7位だったパルセイロ・レディースの戦えていた部分、また伸ばすべき部分は?
「昨シーズンは小笠原監督のもと、WEリーグ後期からヘッドコーチとして一緒に試合を戦ってきました。我々にとって大きな強みだったと思うのは、前線からの積極的なプレスであり、それが機能して相手チームのビルドアップを制限したり、前線でボールを奪ってゴールに繋げたりできたことが強みだったと思います。
それと同時に、ハイプレスのサッカーは運動量が求めまれますので、選手交代もしながら90分間走って戦えるという部分が強みだと思っています。
また、小笠原監督が『カメレオンサッカー』と言っていたように、我々が試合で優位に立てるように、相手の長所を消すために様々にシステムを変化させましたし、そのあたりも戦えた要因であったと思います。
伸ばしていかなければいけない部分は、昨シーズン20試合で15得点しか奪えず、リーグ全体で見たときに11チーム中9位の得点数でしたので、ゴール数を増やすことが今シーズンの大きな課題だと思っています」

 

Q:新チームはどんなサッカースタイルを目指していく?
「小笠原監督のように『カメレオンサッカー』というパワーワードがあれば良いのですが(笑)。今日午前中に選手たちと初めてのチームミーティングを行いました。『チャレンジを楽しむ』ということを選手たちに要望しました。我々は若く伸びしろのある選手が多いです。選手の特徴・長所を最大限に引き出していけるかが大きなポイントになると思っています。選手が失敗したらどうしようとか、相手に臆したりとか、そうではなくて果敢に挑んでいくサッカーをしていきたいと思っています。言うなれば、全員が攻守においてハードワークすること。攻守の切替のスピードでいかに相手を上回っていくかが大事になってくると思います」

 

Q:2年目のWEリーグ…チームとしての目標は?
「6位以内を目標にしていますが、1つ1つ目の前の試合を勝つために全力で良い準備をしていくことを大切にします。1試合1試合の積み重ねの先に、シーズンが終わったときに1つでも上の順位にいたいと思います」

 

Q:大学とプロで指導方法が変わることはあるのか?
「基本的に何かを新しくということは考えていませんが、プロローグですから結果が求められます。勝利からの逆算で物事を考えていかなければいけないです。一方で、若い選手が多いチームです。若い選手を成長させることがクラブから求められていますし、そこでは大学で培ってきた経験も継続しながら指導していきたいと思っています」

 

Q:強豪相手にどのようなサッカーで活路を見出していくか?
「我々が主導権を握るサッカーができれば良いですが、クラブ規模や選手の質は、WEリーグ上位のクラブと差があります。相手の長所を消すサッカーがメインテーマになる試合もあれば、同レベルの実力のチームとの対戦では我々がいかに主導権を握るかという戦いもあります。最近のサッカーでは、ポゼッション率が高いから勝つということでもなく、ポゼッション率が低くても勝つ試合がありますので、少ないチャンスでも仕留め切る力をつけていきたいと考えています」