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2023.6.17

LADIES TEAM

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廣瀬龍監督就任記者会見を行いました

今村俊明 代表取締役社長ご挨拶

「皆様、こんにちは。本日は廣瀬新監督の就任記者会見に、沢山の報道の皆様にお越しいただきありがとうございます。

レディースチームの新年度の強化部の体制ですが、村山強化ダイレクターがTOPチームと兼務で統括しつつ、同じく強化部前田との2名で、強化編成を行っています。

このたび、大変経験豊富な廣瀬監督をレディースチームの監督としてお迎えすることができ、非常に嬉しく思います。最初に廣瀬監督にお会いした時に、熱い心と冷静で温和な雰囲気を非常に感じました。レディースチームにおいて必要なことは、もちろん勝利であり厳しさではありますが、同時に、人間力を磨くことにあると思っています。その手腕に非常に期待しています。

ご支援ご声援をいただいています全ての皆様に喜んでいただけるようなチーム作りを目指してまいります。

レディースチームの新年度シーズンが始まります。ぜひ報道の皆様におかれましては、格別の報道ご協力をよろしくお願い申し上げます」

 

村山哲也 強化ダイレクター コメント

「まず監督の人選を進めるにあたって、チームの強化指針を決めました。まず長野らしさを出すこと。そして長野から世界へを考えました。

1点目の長野らしさですが、リーグ戦ラスト3試合を観ていただいて、前線からのハイプレス、アグレッシブなプレー、攻撃的なプレー、そのあたりを全面に出したいと思っています。廣瀬監督がまさにそういった指導をされていることを実際に見ています。長野らしさという強みをさらに強化し、チームをより強くしていくという観点をみたときに、廣瀬監督はマッチングしていると思います。廣瀬監督のこれまでのご経歴から、個を育成する能力に長けた指導者であることがご理解いただけると思います。廣瀬監督の指導を受けたJリーガーが、過去から現在に至るまで多数います。そういった選手たちが個性を凄く発揮し、各チームで中心になって活躍しているのを見ています。

長野から世界へ、ということですが、まずは廣瀬監督ご自身が韓国、タイ、カンボジアと海外で勝負されてきた方です。特に韓国では日本人初というチャレンジもされましたし、監督ご自身が海を渡ることを積極的にされてきました。現在WEリーグに所属している選手たちの海外志向はもの凄く強いです。従って、長野で選手としてのベースをしっかりと創り、長野で経験値を積み、世界へ羽ばたいていくという道筋を、パルセイロ・レディースから発信できればと思っていますし、監督にもそういったお気持ちがあることを確認しましたし、そういったチーム作りをしたいと考えています。そういった観点から、廣瀬監督の招聘に至りました」

 

廣瀬龍 監督 コメント

「このたび、AC長野パルセイロ・レディースの監督に就任いたしました廣瀬龍です。よろしくお願いいたします。指導者としてスタートしたのが山梨県小淵沢にあります帝京第三高校でした。その後、帝京高校、鹿島学園と高校サッカーの指導に約26年間携わり、日本人の指導者としては初めてでしたが韓国の大学で2年間指導し、タイのプロチームでコーチを務め、東京のSTFCというジュニアユースを指導し、2021年の3月から2023年の5月まで本田圭佑率いるカンボジア代表の監督を務めました。

本田圭佑は選手として世界を切り拓いてきました。彼は世界を舞台に様々な指導者と出会い、色々な人脈を持ち、監督業としては、本田圭佑の人間性に大変刺激を受けました。彼は素晴らしい人物です。行っているトレーニングは最先端でありました。そういった経験をパルセイロ・レディースの選手たちに対し、スタッフの皆さんに対して、どれだけ伝えることができるか。そういったことを感じながら、これから指導をスタートしたいと思います。

監督業というのは、日々のトレーニングを行いながら選手たちの指導をするわけですが、勝った試合は選手が良かった、選手が頑張った。負けた試合は、監督の責任だと思っています。新年度シーズンにおいて、ファン・サポーターの皆様に対して、選手が頑張って勝利した試合を沢山お見せできるように、スタッフ一同、一丸となって頑張っていきたいと思います

 

(オファーを受けた時の気持ちと、目標は?)

オファーをいただいたのは、カンボジア代表監督としてSEA Games(東南アジア競技大会)の試合が行われている真っ只中でした。村山強化ダイレクターから連絡をいただき、日本に帰ったら試合を見に行きますね、という感覚でした。村山強化ダイレクターとは昔からの仲です。彼がスカウト時代には韓国の自宅に寄ってくれたこともありましたし、タイのプロチームでは一緒に選手たちを指導しました。強い推しに押されて、浦和レッズレディースさんとの試合を観に来させていただきました。まずは、長野Uスタジアムの素晴らしさに非常に驚きました。このような素晴らしいスタジアムでチームの指揮が執れることは素晴らしいと思いました。今村社長と村山強化ダイレクターの情熱を非常に感じましたので、パルセイロ・レディースの監督を引き受けさせていただくことを決めました。

まだ選手たちに会っていませんし、トレーニングもしていないので、なんとも言えないですが、最低限今年のチーム成績よりも上を目指して取り組んでいきたいと考えています。

 

(運動量豊富に攻撃的なスタイルで戦ってきたチームをどのようにご覧になりましたか?)

レッズ戦とINAC戦の2試合、良い試合を観させていただきました。まだ敗戦した試合を観ていません。チーム全員がひとつの共通理解を持って、同時性を感じながら、非常に積極的に前線からプレスを仕掛けていました。選手スタッフが一丸となって戦っていたという印象です。若い選手が多いチームだと思いますので、大きな可能性を秘めているチームだと思っています。

 

(レディース選手を今後指導するにあたり、大切にしたいことなど監督のお考えはありますか?)

中学生、高校生、プロと男性選手を相手に指導をこれまで行ってきました。女性選手の指導は初めての経験となりますが、指導者が情熱を持って、愛情を持って素直に対応をしていけば、男性・女性問わず、同じサッカーという競技なのでお互い理解しあえると思っています。そういった指導体制を作りたいと思っています。

 

(パルセイロ・レディースに対する監督自身の期待感は?)

選手たちの技術レベルやフィジカルレベルをまだ見ていないのでなんとも言えませんが、私はパルセイロ・レディースの選手たちが、他のチームよりも精神的にタフになり、ハードワークを発揮できれば上位チームを脅かす可能性を秘めていると思っています。鍛えれば、良い結果が出てくるチームだと思っています。

 

(廣瀬監督ご自身が、選手育成で大事にされていることは?)

選手の個の能力を伸ばすためには、人として、人間として成長させるということが大きなポイントだと思います。先ほど本田圭佑選手の話もしましたが、良い選手になるために選手自身がトレーニングに拘ること。どうやったら巧くなるのか、という追求心を日々持ってトレーニングに臨む。本田選手は毎日のトレーニングで常に100%を出し切っていました。走るトレーニングできつくなった時には、声を張り上げながら走り、自分が決めたことを貫いていました。本田選手を観ていて、選手としてなかなかできることではない、と思っていました。選手自身が良い選手になる、世界で活躍する選手はみんなそうなんだと、改めて感じました。

トレーニングに対する姿勢、選手がサッカーに真剣に向き合うこと。トライすること。パルセイロ・レディースの選手たちに理解してもらって、共に成長したい。そう思っています。

 

(長野Uスタジアムの素晴らしさを感じたと言っておられましたが、どのような点が?)

サッカースタジアムですし、リーグ戦が開催されるスタジアムとしては大きさも最適だと思います。カンボジア代表チームで東南アジアの競技場で試合をしましたが、代表チームでさえ長野Uスタジアムのような素晴らしいスタジアムで試合をしたことはありません。

 

(WEリーグ3年目のシーズンを迎える、AC長野パルセイロ・レディースで指揮を執ることについて)

長野に招聘いただいて光栄に思っています。その重責も感じています。数試合観ただけで、まだ選手たちに会っていませんので、選手たちがどのような雰囲気で、どのようなレベルかを知りませんので、現場の人間としては、選手たちと一緒にプレーし、お互いを理解して強いチームを創り上げることが重要だと思います。なるべく早く、上位チームを脅かすようなチームに育てていきたいと考えています。

 

(日本の女子サッカーの立ち位置をどのように感じ、長野のポジショニングをどう引き上げたいとお考えですか?)

日本の女子選手の体格、高さ、強さはヨーロッパとは異なります。日本人選手の身長が急に高くなるわけではありませんので、それに対抗するには、判断やプレー、走るというトータルとしての速さを選手個々が身に着けていかないと世界と戦うのは難しくなると思います。そうはいいましても日本人選手であっても体格の良い選手が出てきていますし、日本サッカー協会女子委員長の佐々木則夫は高校の後輩という関係ですし、なでしこJAPANの活躍に少しでも貢献できることがあれば協力したいと考えています。

 

(アカデミーとの連動、そのあたりはどのように考えていますか?)

各チームのチーム事情は異なると思いますが、クラブチームとしては自クラブのアカデミーから選手を輩出していくことは非常に大切です。アカデミーで伸びしろのある選手がいれば、レディースのトップチームのトレーニングに参加させたり、経験を積ませたり、アカデミー選手の育成に繋げていきたいと考えています。

 

(長野から世界へ、監督自身の抱負を)

なでしこJAPANの選手たちの多くが海外でプレーしています。今後パルセイロ・レディースから、活躍をして海外のクラブからオファーがかかるような状況が生まれれば、自然と選手たちの間で大きな夢を描くことに繋がります。今後そういったことが起きるように、日々トレーニングを積み重ねたいと思っています」

 

関連リンク「廣瀬龍監督就任のお知らせ」