RESULT

2024 明治安田 J3リーグ 第12節

5.3

FRI

16:00KICKOFF

VSFC岐阜

HOME 長野Uスタジアム

HOME

AC長野パルセイロ

黒石 貴哉
83’
加藤 弘堅
88’

2

試合終了

0

前 半

1

2

後 半

0

1

FC岐阜

田口 裕也
22’

AWAY

STATICSスタッツ

シュート
13
ゴールキック
12
コーナーキック
7
直接FK
12
間接FK
2
オフサイド
2
PK
1

MEMBER CHANGE交 代

62′

OUT

山中 麗央

IN

小西 陽向

62′

OUT

古賀 俊太郎

IN

加藤 弘堅

74′

OUT

浮田 健誠

IN

イ スンウォン

74′

OUT

三田 尚希

IN

忽那 喬司

84′

OUT

田中 康介

IN

安藤 一哉

CARD警告/退場

87′

大野 佑哉

STARTING MEMBERスターティングメンバー

金 珉浩
21 GK
池ヶ谷 颯斗
5 DF
大野 佑哉
7 DF
杉井 颯
19 DF
黒石 貴哉
23 DF
西村 恭史
6 MF
古賀 俊太郎
46 MF
田中 康介
25 MF
三田 尚希
14 MF
山中 麗央
10 MF
浮田 健誠
18 FW
GK 1
茂木 秀
DF 5
石田 崚真
DF 4
甲斐 健太郎
DF 40
川上 竜
MF 22
文 仁柱
MF 10
庄司 悦大
MF 21
青木 拓矢
MF 8
荒木 大吾
FW 24
粟飯原 尚平
FW 27
横山 智也
FW 17
田口 裕也

SUBSTITUTEサブメンバー

松原 颯汰
30 GK
工藤 駿
29 DF
小西 陽向
13 MF
忽那 喬司
17 MF
安藤 一哉
33 MF
イ スンウォン
35 MF
加藤 弘堅
47 MF
GK 31
上田 智輝
DF 39
遠藤 元一
DF 18
小川 真輝
MF 6
北 龍磨
MF 19
松本 歩夢
MF 38
新垣 貴之
FW 99
イ ヨンジェ

STATICSスタッツ

シュート
8
ゴールキック
12
コーナーキック
4
直接FK
12
間接FK
0
オフサイド
0
PK
1

MEMBER CHANGE交 代

45′+2

OUT

茂木 秀

IN

上田 智輝

68′

OUT

横山 智也

IN

新垣 貴之

68′

OUT

田口 裕也

IN

イ ヨンジェ

68′

OUT

青木 拓矢

IN

北 龍磨

85′

OUT

粟飯原 尚平

IN

松本 歩夢

CARD警告/退場

47′

粟飯原 尚平

DATA試合環境

入場者数
4,423人
天候
晴、中風
気温
22.3℃
湿度
41%
ピッチの状態
全面良芝
主審
矢野 浩平
副審
正木 篤志
副審
小林 健太朗
第4の審判
菅 賢太郎

COMMENT試合後のコメント

髙木 理己監督

※試合後記者会見より抜粋

試合の総括について。

素晴らしい空気を作ってくれた我々のサポーター、またアウェイにも関わらずGWに長野スタジアムに来るという選択をしていただいた岐阜のサポーターの皆さんが作り出した雰囲気は、本当に素晴らしいものでした。そうしたゲームを勝ちに持って来られたこと。終盤で我々のサポーターに向かって2ゴールを取って逆転を出来たことを本当に嬉しく思います。

『全力』というのは自分の中での自力だけではなくて、他力だったりいろんな要因を含めてのことです。その全力を引き出すことは、今この瞬間のゲームに集中するという事。そう話をして選手達を送り出しました。まさにそれが凝縮された90分だったのではと思っています。

茂木くん(岐阜:負傷交代)がどういう状態なのか今はわかりませんが、彼とはFC今治時代に、GKとヘッドコーチという形で一緒に昇格を目指して闘った仲です。かつて共に闘った仲間のあのような光景を見るのは辛いことで、彼が一日でも早くピッチに戻って来られるよう、重大な怪我でない事を祈っています。

前半は後手を踏むような印象がありましたが、後半は修正できたことで逆転へ繋がったという見方になるでしょうか。

おっしゃる通りだと思います。ただ前半の中で言えば、岐阜さんもここ4試合勝ちが無いという状況であって目の色を変えてくることは想像していましたし、両クラブのサポーターが作り出す雰囲気というのが本当に素晴らしかった。なのでゲームの緊迫感というか…一つのミスでもしてしまえば失点に繋がるような、ピリッとした雰囲気のゲームでした。張り詰めたようなものは常にゲームの中に落ちていましたので、あまり上手く行っていないとは捉えていませんでした。上手く行っていない事があったとすれば、奪った瞬間のボールを我々はフリップと言っていますが、弾きながら前進して行くような形。それをボールを取ったシーンでも少し抱えてしまって、また青木選手や庄司選手などJ1でプレーしたクオリティある選手たちに襲い掛かられて奪われて…というような事があったかなと思っています。

前を向いて前進する、ターンだったり縦パスであったり、そうしたものが少ないと思っていました。少なくさせた原因は、一つでもミスしたらやられるという、慎重を期しての選択だったというのもわかります。岐阜さんの圧力もありました。それを踏まえてハーフタイムに修正し、こうしたゲーム展開になりました。

ただ、ハーフタイムで修正しようと言い切れたのは、前半にミノ(金選手)のPKストップがあったのが大きな要因。ゲームを分けるビッグプレーを持って来てくれたミノの素晴らしさがあった。そして、今週準備してきたことが、このゲームの際になると立ち返りました。もっと前を向こう、ターンして行こう。能動的に勇気を持ってプレーしたボールは、ロストしてもすぐさま奪い返せば前進出来る。そこからサイクルを回して行こう、という話をしました。それが逆転劇に繋がったのかは分かりませんが、ゲームの流れを持ってくる上では大きなキーになったと捉えています。

攻撃に関してはシステムの噛み合わせもあったと思いますが、ウイングバックの位置で優位性を作る狙いは出来ていたのでは。

システムの嚙み合わせもありますし、そこは安藤や森川も含めて我々のストロングポイントでもあります。それを最後の最後まで続けてくれたのが大事かなと思います。起点が作れたとしてもそこからブレイクした事に価値があると思います。最後の(加藤)弘堅のゴールは自陣からちゃんと自分たちで作って、ヒールのサポートからのゴールでした。非常に素晴らしいゴールでした。スンウォンがもう一回潜って行く姿勢がなければあのゴールはないわけです。パス&ゴーで仕掛けて行くこと、次のスペースに走って行くこと。それを信頼してパスを通していくこと。そういうところが繋がったゴールシーンだったと思います。

あの時間帯にボランチの選手がヘディングシュートを決められること。その前からヤス(西村)にもそういうシーンがあったと思います。そういうシーンをより多く作って行けるように、また準備していきたいです。

なかなかゴールが決まらず嫌な流れになりかけたところ、それを交代選手も含めて打ち破ったという試合展開だったように見えました。

正直、やりたいことが出来ていたとしても簡単にネットが揺らせるほどではなくて。我々が押し込めたとしても、岐阜さんは粘り強く跳ね返せるだけのクオリティを持ったチームだと思っています。システムの噛み合わせ含めて、やりたいことが出来たとしても、簡単なクロスでは茂木選手に取られてしまうし、最後の最後に甲斐選手の脚は出てきますし。それを掻い潜るのは至難の業で、本当に難しい。それだけのクオリティを持っているのがFC岐阜というチームです。90分間を通じて強固な岐阜さんのブロックに対して2点を取って逆転することが出来たのは、本当に価値があることだと捉えています。ですから、押し込んだとしても、上手く行っているとは到底思えませんでした。

もうひとつエネルギーを加える為に、というところで出た交代選手たち。忽那のキック1本だったり、2枚剥がしてボックスまでボールを届けるスンウォンのクオリティだったり。弘堅がボックスに入ってちゃんとヘディングで決められるクオリティであったり。

岐阜さんの守備をこじ開けられたことに価値があると思いますし、それを自信に変えて次に向かって行くことが、我々にとって一番大事だと思っています。

追いつくだけではなく逆転した事、そして最後まで守り切って勝点3を掴んだ事にチームの成長を感じますが、監督の目から見た評価は。

僕は評価する立場ではなく評価される側ですので、選手を評価しようとは思えません。ただ一つ言えるのは──。県準決勝の浅間戦でリーグ戦とはガラッと違うメンバーで挑んで、何があるか分からないトーナメントで勝ちを掴んで決勝に駒を進めたこと。更にルヴァンカップで京都さんに対して120分間であのようなゲームを持って来れた事。『惜しい』までは頑張ればいけるかもしれませんが、京都さんの猛攻を耐え忍んで、ちゃんと勝ちでゲームをクローズできたこと。そして更に中2日での北九州戦。切れがちなシチュエーションだったとは思うんですが、1点先制されても、ものの見事に3点取って勝ちを持ってきたこと。これは、選手たちという事ではなくて、先日の信濃毎日新聞でのコラムでも書かせた頂いた通り。先程冒頭で話した『全力』の話と一緒で。自分の中で全力を出しただけでは京都さんに対してあのゲームは持って来られませんし、中2日だけのリカバリーでも脚を止めずに前へ出れたことは、他力も無いと無理です。その他力っていうのは、オレンジ色のユニフォームを纏ってくれる方々が後押しをしてくださった事。それによって得たのが、浅間戦・京都戦・北九州戦でのゴール。あの一週間を越えられたというのが、我々を勇気付けました。パルセイロに関わる全ての方々の全力があって、我々をこのような姿にしてくれていると思っています。自力だけではなく他力まで引き込んで、いろんなものをひっくるめて勝ちに持って来れるような振る舞いを、日常からしていきたいと思っています。それが次の宮崎戦に繋がると思っています。

京都戦も北九州戦で我々を勝たせてくれたのは、このスタジアムの雰囲気であり、サポーターの力だと思っています。パルセイロの全力を、また次にぶつけて行きたいなと思います。

MF 47
加藤 弘堅

※試合後メディア取材より抜粋

今の気持ちを率直に。

連勝できたことはチームとして大きかったです。県予選・ルヴァンも含めて考えると4連勝。レギュレーションの違う大会ではあってもチームとして積み上げられているものは大きいと思います。

失点してもへこたれない頼もしさを感じますが、選手としてはいかがでしょうか。

もちろん失点しないようにゼロで、という気持ちで試合に入ります。でもチームとしての大きな課題点はそこではなくて。リキさん(髙木監督)は常々、『全力でやる』っていう事を言っていて。ちょっとした気の緩みやサボりがあると、失点がどうのこうのっていうのが根本的に課題点なのか…論点の部分を目的と含めて仰るので。失点はもちろん減らさないといけないですし無い方がいいんですが、それ以前に失点した後に何をすべきか考えた時に、90分間終えた時に何が出来たかという事の方が大事だと思うので。そういう意味で、みんなとしての空気感はまず90分やり切るっていう方に目が向いているのかなと思います。

攻めながらも得点が奪えない展開でしたが、どんなことを意識して試合に入りましたか。

岐阜さんのビルドアップも含めて、前半は外される部分もありましたが、逆に自分たちがゴール前に持って行く手段をもう少し増やせるかなと思っていました。後半も、僕が入る前から良い入りをしていましたし、どこかで点を取れれば、長野の良さというか、スタジアムの一体感が確実に僕らの背中を押す空気になると思っていました。(忽那)喬司が入って来て、(黒石)貴哉が点を取った事もそうですし、(金)ミノがPKを止めたくらいから、逆転できる空気というか。ネガティブな空気は全くなかったです。そういう意味ではこのスタジアムの存在が大きいのかなと思います。

逆転シーンについて振り返ってください。

いい形でサイドにボールが流れて行って、スンウォンが突破するまではどうなるかなと思っていましたが、時間も時間でしたし、僕が入って行けば、僕がある意味3列目の選手というか。FWがいてシャドーが居てボランチが居て…っていうのは特に掴みづらいですし「ボールさえ来れば」っていう感覚で入ったんですが、まさかあんな良いボールが来るとは。でもスンウォンも言葉の壁がありながら、チームのやるべきことを自分なりに理解しながらチームに馴染めている部分がある。スンウォンの努力もあったと思うので、僕が点を取りましたが、いろんなものが凝縮された90分だったのかなと思います。

ヘディングでの得点は珍しいのでは?

流れの中でのヘディングってなかなかないですが、僕はJ3リーグでは北九州時代に4点くらい取っていて、意外とヘディングは持っていて。プロ入りした時に秋田豊さんがコーチに居て、秋田塾を3年間みっちりと第1期生として、練習後のアフターの時間に受けていて。首が筋肉痛になるくらい毎日やっていたので。今となってアキさんに感謝だなと思います。

中2日での宮崎戦になります。混戦のJ3ですが、意気込みを。

混戦になってきているという意味では、自分達から上位のグループから外れる訳にはいきませんし、ここで2連勝できたのは大きいです。3連勝、4連勝と、先を見ればどんどん勝っていきたいですが、まずは一勝を手にしないと連勝にはなって行きませんので、いい準備を出来ればと思います。