RESULT

2023 明治安田生命 J3リーグ 第25節

9.2

SAT

18:00KICKOFF

VS愛媛FC

HOME 長野Uスタジアム

HOME

AC長野パルセイロ

佐藤 祐太
33’

1

試合終了

1

前 半

1

0

後 半

0

1

愛媛FC

松田 力
12’

AWAY

STATICSスタッツ

シュート
12
ゴールキック
12
コーナーキック
8
直接FK
11
間接FK
2
オフサイド
2
PK
0

MEMBER CHANGE交 代

70′

OUT

音泉 翔眞

IN

船橋 勇真

76′

OUT

原田 虹輝

IN

秋山 拓也

76′

OUT

加藤 弘堅

IN

宮阪 政樹

85′

OUT

池ヶ谷 颯斗

IN

藤森 亮志

85′

OUT

近藤 貴司

IN

山中 麗央

CARD警告/退場

STARTING MEMBERスターティングメンバー

金 珉浩
21 GK
大野 佑哉
7 DF
池ヶ谷 颯斗
5 DF
杉井 颯
19 DF
高橋 耕平
37 MF
音泉 翔眞
18 MF
原田 虹輝
32 MF
加藤 弘堅
47 MF
佐藤 祐太
17 MF
近藤 貴司
8 MF
三田 尚希
14 MF
GK 36
辻 周吾
DF 34
木村 卓斗
DF 15
大城 蛍
DF 33
小川 大空
DF 5
前野 貴徳
MF 26
深澤 佑太
MF 14
谷本 駿介
MF 7
曽根田 穣
MF 6
佐々木 匠
MF 17
茂木 駿佑
FW 10
松田 力

SUBSTITUTEサブメンバー

矢田貝 壮貴
1 GK
秋山 拓也
3 DF
船橋 勇真
4 DF
藤森 亮志
9 MF
山中 麗央
10 MF
宮阪 政樹
15 MF
木原 励
22 FW
GK 1
徳重 健太
DF 37
森下 怜哉
MF 3
森脇 良太
MF 20
矢田 旭
MF 38
升掛 友護
FW 9
ベン ダンカン
FW 11
深堀 隼平

STATICSスタッツ

シュート
12
ゴールキック
12
コーナーキック
6
直接FK
7
間接FK
0
オフサイド
0
PK
0

MEMBER CHANGE交 代

46′+1

OUT

佐々木 匠

IN

ベン ダンカン

76′

OUT

茂木 駿佑

IN

升掛 友護

76′

OUT

曽根田 穣

IN

矢田 旭

88′

OUT

松田 力

IN

深堀 隼平

90′+1

OUT

谷本 駿介

IN

森下 怜哉

CARD警告/退場

84′

ベン ダンカン

DATA試合環境

入場者数
2,646人
天候
曇、中風
気温
27.5℃
湿度
77%
ピッチの状態
全面良芝
主審
山岡 良介
副審
宇治原 拓也
副審
原田 大輔
第4の審判
菅 賢太郎

COMMENT試合後のコメント

髙木 理己監督

※試合後記者会見より抜粋

試合を振り返って総括をお願いします。

この状況ですので、絶対に勝たなければいけない、勝ちたい試合でしたが、1-1という結果に終わってしまいました。選手たちは勝点3を持ってくるに値する姿勢でプレーしてくれましたが、それを勝点3に結び付けてあげられなかった事は非常に悔しいです。上を目指している上で、引き分けでは差は縮まって行きません。富山さん(2位)は今節負けたと思いますが、明日沼津さん(3位)が勝てばまた順位が変わる。我々はまだ対戦チームがいっぱいいますので、その中で歯を食いしばって這い上がって行くためにはどうしても勝点3が必要です。どんなに良い取り組みをしても、勝点3以外の取り組みは我々にとって必要ありませんので、非常に悔しいゲームになったなというのが今の率直な感想です。

見ている側としては「後半もこれが持つのかな…」と感じる程、序盤からフルスロットルでしたが、「やれるところまでやり切る」というスタンスだったのでしょうか。

勝点11を埋めるという事、そして昇格する為に這い上がって行く事。ただ単純な監督交代では無いと僕自身は思っています。(シュタルフ)悠紀がどれだけ愛を持って選手に接していたか、悠紀がどれだけフットボールを愛しているか、そうしたことは少なくともどの監督さんよりも理解している。ましてや今日は砂森の誕生日です。まだ私は彼に会う事は出来ていませんが「彼に勝点3をプレゼントしよう、勇気づけよう、みんなで思い切って勝点3を取りに行こう」そう話して試合に向かいました。そこでご質問の「持つのか持たないのか」というところは、論点になってくる所です。我々が反省するとすれば、フルスロットルで行ったあの前半の中で仕留めきれなかった事。後半に愛媛にベン ダンカン選手(愛媛)が入ってセカンドボール押し込まれる展開がありましたが、ただその中でアキ(秋山)やバズ(宮阪)が入り、(山中)麗央もあの時間の中でチームに活力を与えてくれました。その中でも勝点3を取り切れるところまであと少し足りなかった事が、我々にとって受け入れがたいところでした。ご質問の答えになっているかわかりませんが、「持つのか」そんなことよりも大事なものの為に我々は今週闘った。という事でご理解いただければと思います。

ベン ダンカン選手にキープされる場面もありましたが、その対策として秋山選手を投入したのか、その点の狙いについては。

我々は押し込まれたとしてもファーストディフェンダーを決めてプレッシャーをかけて、というところ。そこに対して最終ラインが相手のバックパスに対して連動していくというところは一つ、大野を中心によくやってくれたと思います。その中でどうしてもセカンドボールの回収についてだったり、センターでボールが落ち着けば斜めのさんちゃん(三田)と(佐藤)祐太の所、あとは(近藤)貴司や途中で入った麗央も含めて、そこでリズムよくプレー出来ているなというのがありました。フルスロットルで行ったしわ寄せがどうしても、原田ニコと加藤のところに来ているなというのが散見しましたので、経験があってエネルギーを技術で与えられる、アキとバズを入れました。なので、ベン ダンカン選手に対してはあくまでも二次的な要素。我々が狙ったゲームをする為にアキとバズを入れた。その結果、ベン ダンカン選手への対策にもなった。そういうストーリーでした。

「前へ」という長野のスタイルは表現出来たと、監督の目から見て評価できる試合でしたか。

難しい表現になります。表現できていたとしても、勝点3に結びつかないのであれば、それは我々としては受け入れ難い。でももし、勝点3を取るという事が今日のようなプレー以外のところにあるとすれば、それも我々としては受け入れ難いです。ちょっと抽象的な言葉で申し訳ないですが、これ以上話すと、おそらく「良かった」とか「これが我々だ」とか、そういう言葉になってしまいます。勝点3を目指していくという意味で言えば、これが良かったとは口が裂けても言いたくありません。ただ、我々は別の方法で勝点3を取りに行こうとは思っていない。という事からすれば、「まだ出来ていない」という所です。

先制点を奪われたシーンについて、どのように分析していますか。

もちろんクイックスタートへの対応という意味で言えば、一瞬愛媛さんの方が速かったという事に関しては認めざるを得ない部分があると思います。ただ、その後の音泉のリアクションについて。我々は茂木君(愛媛)のカットインしての右足を警戒していたので、オト(音泉)は遅ればせながらも茂木君の右足をきって縦に這わせた。クロスまで持って行った。その先に詰めることさえ出来れば、グラウンダーの速いクロスは上がってこない。寄れさえすれば、寄ったところを出た足を回避するためには相手はボールを浮かさなければいけなくなる。なので音泉は遅れながらも彼がやるべき事をやってくれたと、そういう風に捉えています。まだ試合中に映像をパッと見ただけなのでなんとも言えませんが、恐らく浮き球の滞空時間の長いクロスだったのではと、自分の中では認識しています。ですから、その時間の中で「中の選手がトライする時間を与えてくれ」という所からすると、我々が目指す最終ラインの優先順位をもとにオトはプレーしてくれました。あの滞空時間の中で、もちろん池ヶ谷の対応云々もあるでしょうが、池ヶ谷が戻った丁度、後方から松田君(愛媛)が走ってきたと認識しています。ああいったマイナスのボールに対して戻りながらの空中戦で、先に飛んだら先に触れるって言うのは、なかなか至難の業です。池ヶ谷もあの滞空時間の中で自分が出来るベストを尽くしてくれたと、自分は認識しています。ですから、あのゴールに関してはあのスペースを見つけてボールを上げた茂木君の技術と、あれを決めた松田君の力を褒めるべきではないかなと思います。ただ我々からすれば、クロスの守備の部分で、まずファーストディフェンダーを決めて行くとか、何をロックするのかとか、どのボールを上げられたとしてもその中で最後チャレンジしようね。そうした所のどれも逃さなかった。その中で上回って来られたとしたら、あの松田君のゴールを褒めるべきかなと。それ以降で失点していませんし、失点しない様に次も準備していくという事に尽きるかなと思います。あの失点シーンで言えば「瞬間」の部分もあるかもしれませんが、重箱の隅を突いても我々は前に進めません。最後を守るという所の、準備してきたことを彼等は表現してくれたと思います。なのであの失点に関しては自分は誰も攻めるつもりはありません。もう一回足を止めずに、瞬間をプレーして瞬間を制しようというところに矢印を向けて、次にまた準備していきたいと思います。それが出来れば無かった失点だと捉えて、次の福島戦に向かいたいと思います。

就任後の準備期間は4日間でしたが、シュタルフ前監督のベースに加えて成長が見られたのでは。試合を通して選手達への評価は。

まず言えることは、この4日間で自分が出来ることはほぼ無いという事です。先程話した通り、悠紀が準備してきたことの正しさをしっかりと証明したい。言ったらそういう事です。悠紀が大事にしていたことは、長野のプレーを見ていれば明らかにわかりますし、彼と過ごした1年間(S級ライセンス取得時)の中で、悠紀がどういう事を志向していて、どういうことが大事なのかと、フットボールを語り合ってきた仲です。"ポゼッションとかそういうことでは無くてゴールを目指してプレーしていく事。そうだよね、フットボールは。その中で縦に入らなかったら横だったり迂回路があったり、パスを戻すのも増えざるを得ない事もあるけれど、でもやっぱり..."という事を共感し合えていた仲だったんじゃないかなと僕は勝手に認識しています。ですから、僕もそういうことが大事だと思っていますし、上手くまとまらないですが、道は違ったとしても描くものは共鳴していると僕は勝手に感じています。なので、そこに私なりの道を示しただけ。でもそれは悠紀が大切にしたことが選手に浸透していないと「なんだよこのテンポ速すぎるだろ」とか「落ち着かせようぜ」とか、そういうのがいろんなところに分散してしまうと思います。それを分散させずに「これだ」っていうものにエネルギーを出せたのが、彼が大事にしていた事がしっかりと根付いているっていう事に尽きると思います。だからこそ勝ちたかったですし、プラスα砂森にも届けたかったです。ただ、90分間ゲームを指揮してみて言えることは、このクラブは強い、この選手達は強いという事。それを改めて痛いほど感じました。だから彼等に相応しい、あと13試合で勝点を一番取れるチームになって、今シーズンを締めくくりたいなと、そういう想いです。

勝点3を得る為に必要な事は。

先程も触れましたが、「一瞬」です。クイックでやられた一瞬。でもその一瞬を制する事が出来たら押し込めた部分もありますし、あの一瞬を大切にプレー出来たからこそピンチのシーンでかき出せた。松田君にはやられてしまいましたが…。正直、大野佑哉があれだけ90分通じて集中してプレー出来る選手とは思っていませんでした。どっかで抜けるだろうなと。池ヶ谷も集中していました。足を攣っちゃいましたが、でも隙なくやってくれた。ただ、一瞬でも、あの一瞬で変わってくる。だからプレーし続ける事。瞬間をプレーすること。切替えとかじゃなくて、瞬間をプレーする。そこを埋めて行けるかどうかが大切になってくると思っています。それをやり続ける事に尽きると思います。

MF 17
佐藤 祐太

※試合後メディア取材より抜粋

試合を終えて、今の気持ちを聞かせてください。

勝ち切れなかったので、いい試合をしてもやっぱり勝てないと上には行けないと思うので、それはちょっと悔しいですね。

監督の交代を経て、今日をどんな気持ちで迎えましたか?

正直に言って、自分とってはすごく苦しい一週間だったんですけど、サッカーを全力でやらない自分を悠紀さんはぜったい見たくないと思ってるんで。何が何でも勝って、悠紀さんに少しでも頑張ってる姿を見せられればなと思ってました。今日はそれが点に繋がったので、良かったなとは思いますけど、やっぱり勝たないと意味がないので勝ちたかったです。

シュタルフ前監督のベースに高木監督の前への推進力を加えて…非常にいい前半だったと思いますが?

前から行けていたところは多く出ていましたし、相手もけっこう嫌がっていました。その中で失点してしまいましたけど、自分たちのスタイルをもう一度前から行くことにして、自分たちのペースでサッカーができる時間も多かった。それは悠紀さんの時にもやっていたことではあったので、そんなにまた「イチから」っていうよりも、積み上がって…また前から行くぞってなっただけなのかなと思います。自分的には積み上がってきたからこそ、今日いい試合ができたっていう事。正直、サッカー自体はそんなに変わらないと思っています。

同点に追いついたゴールシーンを振り返ってください。

杉井がボールを持った時に、自分をマークしてたセンターバックの選手がさんちゃん(三田)につられたっていうのがあの時分かったので、自分がフリーになれるなっていうのを思いました。そのタイミングで杉井と目が合って。クロスが上がってきて、三ちゃんが前で潰れてくれたんで、自分は落ち着いてトラップして普通に流し込もうかなと思ってたんですけど、イメージとは全く違う浮いたトラップになっちゃって。あとはキーパーが出てきたっていうのもあって、キーパーに当てなければ入るかなと思いました。当てないように打ったら入ったので…ラッキーですね。

このサッカーで勝っていくことがシュタルフ前監督への恩返しにもなると思います。それを含めて今後の試合への意気込みをお願いします。

上を目指さないと結局やっている意味がないというか、上に行くことが僕たちの目的。1個でも順位を上げてJ2昇格に向けて食らいついて行けるように、またここからチーム一丸となってやっていけることが、悠紀さんに良かったと思ってもらえるんじゃないかなと思います。自分は悠紀さんの思いも背負ってこれからも戦いたいと思います。

MF 47
加藤 弘堅

※試合後メディア取材より抜粋

試合を終えて、今の気持ちを聞かせてください。

自分たちの流れでゲームに入れて、その中の失点だったので、もったいないというか悔しい失点でした。ただそこから巻き返すというか、前半は特に自分たちのプラン通りだったと思いますし、その中で同点でハーフタイムを迎えられました。手応え的にも、終わった後のロッカールームで選手の顔や表情を見ていると、引き分けでいい状況かは分からないですけど…充実感というか手応えっていうのは見てて感じたので、それぞれが勝てたって思えた試合だったと思います。

監督の交代を経て、今日をどんな気持ちで迎えましたか?

正直、ショックは大きかったと思います。悠紀さんの人柄とか、今までしてきて下さった労力っていうのは僕自身も今までにない監督のあり方であったし、そこに対してのショックは正直ありました。ただ理己さん(髙木監督)がその中で選手の感情を含めて、上手く汲み取りながらトレーニングや声掛けもしてくれていたので。監督が変わったっていうのは、ひとつ言えば全員にチャンスが…フラットとは言わないですけど、メンタル面的にはリセットできた状態で競争がまた始まる。使ってもらっていた選手はショックも大きかったですけど、なかなかゲームに絡めずに納得がいっていなかっただろう選手にとっては、改めて自分の中でサッカーに向き合えるタイミングだったんで。そういういろいろなものを含めて、難しくもあり…逆に言えばみんなでまたやっていこう!って取り組んだ一週間でした。

シュタルフ前監督のベースに高木監督の前への推進力を加えて…非常にいい前半だったと思いますが?

サッカーのプランっていうのは悠紀さんとはまた違ったやり方であったし、そういう準備をしてきました。なかなか形として表れるものではないので難しいんですけど、長野をオレンジに…とか、オレンジに対する気持ちっていう悠紀さんが作ってくれた心構えっていうのは、理己さんが引き継いでやってくれたので、それを新しい形で悠紀さんのサッカーを残しながらも表現できればいいのかなと思います。

失点しても下を向かずファイティングポーズを取り続けていました。ピッチ上の空気はどうでしたか?

もちろんその結果が同点ゴールに繋がったと思いますし、まず悠紀さんの時もそうだったんですけど、なかなかいい意味での積み重ねもありながら、少しマンネリ化している部分もあった。そこが悪い方に転んでしまうと失点が続いてしまっていたんですけど、理己さんが改めて「自分たちがやれることを全力を出し切った上で反省しないと、何ができていて何ができなかったのかっていうのが分からない。今日どこかで手を抜いてしまったら、手を抜いてしまったことに目が向いてしまって、実際、どこができたのかっていうのが分からない」っていう送り出しをしてくれました。その中で、選手は迷わずにやることを全力でやろう!って表現が、今日の結果だったと思います。

新チームの可能性を感じるゲームだったと思います。今後への意気込みを。

昇格圏内から自分たちがいる順位まで…この混戦はこれまでのJリーグでもなかなかないと思うんですよね。これをいいように受け止めて、しっかりと連勝できれば、少なからず絶対チャンスはあります。最高の結果ではなかったですけど、僕は少なからず今日の結果を最低限1を取ったスタジアムの雰囲気っていうのは、サポーターの方たちの雰囲気も含めて、可能性を感じてくれたんだと受けました。見てる方を含め、やっている自分たちも可能性を見出していかないといけないので、これを続けられるように、また一週間準備したいと思います。