RESULT

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 2回戦

6.12

WED

18:30KICKOFF

VS東京ヴェルディ

味の素フィールド西が丘

AC長野パルセイロ

0

試合終了

0

前 半

2

0

後 半

3

5

東京ヴェルディ

山田 剛綺
30’
袴田 裕太郎
43’
袴田 裕太郎
62’
山見 大登
76’
木村 勇大
85’

STATICSスタッツ

シュート
9
ゴールキック
9
コーナーキック
5
直接FK
13
間接FK
1
オフサイド
1
PK
0

MEMBER CHANGE交 代

46′+1

OUT

パク スビン

IN

西村 恭史

46′+1

OUT

忽那 喬司

IN

山中 麗央

58′

OUT

藤森 亮志

IN

近藤 貴司

58′

OUT

浮田 健誠

IN

進 昂平

71′

OUT

加藤 弘堅

IN

古賀 俊太郎

CARD警告/退場

51′

山中 麗央

60′

池ヶ谷 颯斗

STARTING MEMBERスターティングメンバー

金 珉浩
21 GK
池ヶ谷 颯斗
5 DF
大野 佑哉
7 DF
杉井 颯
19 DF
藤森 亮志
9 MF
加藤 弘堅
47 MF
パク スビン
26 MF
田中 康介
25 MF
小西 陽向
13 MF
忽那 喬司
17 MF
浮田 健誠
18 FW
GK 1
マテウス
DF 4
林 尚輝
DF 15
千田 海人
DF 3
谷口 栄斗
MF 2
深澤 大輝
MF 28
食野 壮磨
MF 10
見木 友哉
MF 26
袴田 裕太郎
FW 9
染野 唯月
FW 27
山田 剛綺
FW 11
山見 大登

SUBSTITUTEサブメンバー

松原 颯汰
30 GK
工藤 駿
29 DF
西村 恭史
6 MF
近藤 貴司
8 MF
山中 麗央
10 MF
古賀 俊太郎
46 MF
進 昂平
11 FW
GK 21
長沢 祐弥
DF 5
平 智広
MF 8
齋藤 功佑
MF 17
稲見 哲行
MF 22
翁長 聖
MF 33
松橋 優安
FW 20
木村 勇大

STATICSスタッツ

シュート
20
ゴールキック
11
コーナーキック
7
直接FK
11
間接FK
2
オフサイド
2
PK
1

MEMBER CHANGE交 代

40′

OUT

深澤 大輝

IN

翁長 聖

59′

OUT

見木 友哉

IN

齋藤 功佑

59′

OUT

谷口 栄斗

IN

稲見 哲行

59′

OUT

染野 唯月

IN

木村 勇大

69′

OUT

マテウス

IN

長沢 祐弥

CARD警告/退場

DATA試合環境

入場者数
3,237人
天候
晴、弱風
気温
25.9℃
湿度
51%
ピッチの状態
全面良芝
主審
御厨 貴文
副審
梅田 智起
副審
塚田 健太
第4の審判
田原 愼乃介

COMMENT試合後のコメント

髙木 理己監督

※試合後記者会見より抜粋

試合の総括について。

J2からJ1に上がり、J1でタフに戦っていらっしゃるヴェルディさんと我々の日常の差が、そのまま点差に表れたと感じました。3失点目のPKを取られたシーンは、スローインからそのまま加速されたシーンだったかと思いますが、そこでさえ止められなかった。なぜかと言えば、日常にあるなと。その日常をなんとか合わせて行こう、というのが一般論だと思いますが、選手たちには「それは無理だ」と話しました。なぜならば、我々のカテゴリーはJ3であり、ヴェルディさんのようにJ1であれだけ勝点を取るのがどれだけ大変か。私も湘南ベルマーレで1年間仕事をさせていただいて、それがどれほど大変な事かと身に染みているつもりです。唯一の解決方法は、何とかJ2に昇格して、またタフな日常を手に入れるしかないという話をしました。歯を食いしばってJ2に上がること。そうしなければ、今日のゲームがどうだった、ああだったと言う話の土俵にすら上げて貰えないなと。そういう日常の差を改めて突きつけられました。

週末に岩手戦がありますので、なんとかそういう日常を手に入れる為に、また明日から良い準備をしていきたいと捉えています。

システム的にもがっぷり四つな中、開始から前に行く姿勢をみせていましたが、相手がプレッシャーをかけづらい立ち位置を取ってきました。そこを突かれて失点する形でしたが、どのようなリアクションが必要だったのでしょうか。

実際のところ、自分としてはプレッシングがかかっていないとは思っていません。なぜかと言うと、我々の後ろ3枚の選手のところで、(東京Vの)染野選手、山見選手、山田選手がローテーションして行きながらうまく背後を取ってきているなというのは見えていました。ただ、彼らの中でうまくリレーションして抑えるべきところはスペースなのか人なのか、そこに藤森や田中も加えながらうまく守れているなという感覚がありました。

ただ、彼らがインターセプトした後のボールだったり、取った瞬間のボールがまたすぐにヴェルディさんの攻撃を受けてしまう。一番の問題はそこだったなと思います。奪った瞬間に弾いて加速していくようなところで、パスのズレでロストしてしまうシーンが多く見受けられました。あれを繰り返してしまうと、どんなに池ヶ谷、大野、杉井のところで良い守備をしてもまたすぐに戻って来てしまいます。そうした事が繰り返された前半だったと捉えています。

ですからプレスがかからないのではなくて、プレスして取った後のボールに歯向かえなかった事。その瞬間の質によって、掻い潜れずにまた捕まって2次攻撃・3次攻撃を受ける。それが、前半に2失点してしまった大きな要因だったと思っています。

そこで、隠れずに弾きながら前進して行こうというところで、西村と山中を入れました。ただスローインから加速されて3失点目を取られた時点で、これまで徳島・京都・札幌さんと戦わせてもらいましたが、一番圧を受けた試合だったと思っています。

後半は山中・近藤・進選手らが怖がらずにボールを間で受けてチャンスを作れていました。自分たちの形を出せた部分もあったのでしょうか。

形で言えば、トライしたとは思っていますが、そのトライした事と引き換えに、西村と山中の中央のパスワークをかっさらわれて、加速した木村選手にミドルシュートを決められました。チャレンジした先にあるミスへの責任というものを、ヴェルディさんはこういう基準で日本のトップリーグでやっているんだと示してくれました。我々はJ3なので、しっかりと見習って次のゲームに当てて行くことが、今日の90分を繋げていくという意味で必要だと捉えています。

今季ここまで戦ってきたうえでの現在の立ち位置、課題・J2昇格へ必要なものはどんな点だと考えていますか。

大宮さんが首位で抜けているような状況ではありますが、全チームに、2位になる可能性も降格する可能性も大いにある状況であるのは間違いないと思います。

ポジティブな部分で言えば、我々長野のこれまでのゲームをトータルしてみると、例えばユニフォームの色を変えて戦ったとしても「これ長野だよね」と気付いてもらえるようなゲームをしてこられていると思います。もちろん、勝った・負けたはあるし、出来ていないゲームもありましたし全て出せていると胸を張って言えるものではありません。ただ、それに向かって「長野は長野でありたい」という所を、選手もスタッフもクラブも共有しながら、それはレディースやアカデミーなどいろんなところも含めて「長野とは」という事をおぼろげながらですが、取り組めていると僕は思っています。

では我々の良さとは何かといえば、目的と手段を混同せずに「前に行く」っていう所で、ポゼッションではなく前進して行くこと。ボールを縦に入れ、刺していく事。これが我々の本質だと思っています。ボールポゼッションのデータは非常に低いですが、案外最終ラインから繋いで崩して奪ったゴールは多い。それは我々を象徴しているなと思っています。

相手が強くなればパスの本数は増えて行く訳で、相手のブロックが強固であれば縦パスはなかなか入れさせてもらえません。なので、相手が強くなればボールポゼッションは上がると勝手ながら思っています。相手が強くなってボールをロストしてしまうと、我々の良さは削がれていってしまいます。そこで、日常の質を高めていくこと。それは今日ヴェルディさんに突き付けられたものだと思っています。

我々の本質を見失わずに、パーフェクトスキルを獲得していくこと。我々のスタイルから逸脱せずに、進めて行くことが大切だと思います。そういう意味で言えば、幹はあるクラブだと思っていますので、幹を太くしていくこと。しかし葉が無ければ光合成も出来ず幹も太くなりません。その枝葉をしっかりとしていくことの、両方が大事だと思います。そういう木にはなって来ていると思いますので、大きな木にしていく事。

課題としたら、続けて行くこと。今日のようになってくるとなかなか続け切れない部分がありますが、リーグでその姿勢は見せないように。今日は自信喪失みたいになってしまったので。そこをリーグに続けないようにしないといけません。大宮戦で1-4でやられた後に、YS横浜戦で4-0にするメンタルを出してくれました。それをもう一度取り戻して岩手さんに向かって行く。その姿勢が一番大事だと思っています。

MF 47
加藤 弘堅

※試合後メディア取材より抜粋

システム的にがっぷり四つな形の中、相手がうまく立ち位置を取ってきたことで難しさを感じたのでは?

圧力に押されている感じがあって、そこを落ち着かせたかったです。最初の5分くらいで押し込めた時に点を取れれば……と思っていましたが決め切れずこうした展開になってしまいました。なんとか2失点までは、と思っていましたが後半の早い段階で3失点目を取られてしまったので、プランとしては難しかったと思います。

ボランチの選手が相手のボランチを掴みづらいような立ち位置を取っていたと思います。

僕たちが押し出すのは簡単なんですが、それを飛ばしてボールを収められるところにクオリティの高い選手がいました。そこをどうすべきか、早い段階で更にもう一個前に圧力をかけるのか、一個落としてそこに入れさせないようにすべきか、そこが難しかったです。

後半ビルドアップが活性化した部分がありましたが、前半から出していきたかった所では。

立ち上がりに少し押し込めた時に、もうちょっとうまくやれた部分はあったと思います。シュートで終えられたらっていうシーンもありました。(浮田)健誠が何本か打っていましたが、単純に力の差もありました。「あれが入っていれば」というのもありましたが、もう終わった事なので、反省する部分と、ヴェルディを見習う部分を整理した方が良いと思います。

古巣との対戦についてどんな事を感じましたか。

懐かしさが強かったです。ある意味刺激を貰ったし、このタイミングでヴェルディとやれたことはチームとしても個人としても良かったと思います。円陣で試合に入るときに(杉井)颯が「J1相手に良い経験したということで終わるのはやめよう。勝って帰ろう」と話していました。負けてしまって悔しいですが、それをしっかりと糧にして今後に活かせればと思います。

ヴェルディとの力の差を感じる部分は大きかったですか。

それは少なからずカテゴリの差もありますし、普段対戦している相手の強度とかクオリティは、J3じゃ味わえない所にいる訳で。ヴェルディはその中でも中位の順位にいるので......。

今日の試合を今後にどう繋げて行くべきと感じますか。

まずは意識だと思います。意識の部分で変化を加えられれば一番だし、その中でチームとしての相乗効果というか、そういう空気を作れれば、今日の敗戦を良い方向に持って行けるのかなと思います。

DF 19
杉井 颯

※試合後メディア取材より抜粋

0-5という結果をどのように受け止めて、チーム内ではどのように話していましたか。

まずはJ1を相手にどれだけできるのか楽しみにしていましたが、結果は0-5というもので、ただ最後まで必死にやる姿勢は見せれなかったのかなと思います。J1を相手に勝つっていう事は、まずそういう所をやってからだと思います。まだまだ僕らには足りないなと思います。

課題と感じる部分はどんな点だったでしょうか。

後ろの選手としては、流石に5失点もすれば褒められるものではありませんし、その5失点が無ければという想いもあります。失点してもそこからパワーを出していかなきゃいけない所を、それが出来ない事。今日は僕たちのゲームでは無かったと思いますし、もっと僕たちはボールに嚙みついていかなきゃいけない。そこに行けなかった原因は今はわからないですが、そこをまずは必死にやらないといけないなと思います。

ピッチ上で感じたJ1チームとの差はどんなところですか。

一人一人が、止めて蹴るっていう部分でも上手いですし、奪いきる力もそうですし、そういう所は違うなあと思いました。でも僕たちがいつもやっているプレッシャーの部分であったりボールを狩りに行く部分に関しては、今日は今までで一番最低なんじゃないかと思うくらいでした。本当にそういうゲームはしてはいけないと改めて思いましたし、一番感じました。

ルヴァンカップでの対戦も含めて、J1・J2チームとの対戦で得られたことは。

京都戦や札幌戦ではある程度自分たちの型を上手く表現できて。うまく表現できたからこそ良いゲームが出来たと思いますが、今日みたいにいつもの自分達ではないようなプレーがあると、やっぱりここまで差を付けられるなと思いました。その経験は収穫かと思いますが、そんなことはリーグ戦半分近くまで来ている中でもう言っていられないと思います。目の前の一試合一試合、ワンプレーワンプレーという事にこだわりたいと思います。

中3日で岩手戦を迎えます。リーグ戦への意気込みを。

まずは自分たちのサッカーを表現するっていう事が大前提にないと、今日みたいな大敗になってしまうと思います。自分たちのサッカーをする事。どんどんボールに嚙みついて行くこと、相手陣内にブレイクしていく事っていうのが大事になると思うので、まずそういう所をやって行きたいなと思います。上位と差があるわけではないので、一試合一試合、ワンプレーワンプレーという事にこだわっていきたいなと思います。