RESULT

2024 明治安田 J3リーグ 第37節

11.16

SAT

14:00KICKOFF

VSギラヴァンツ北九州

AWAY ミクニワールドスタジアム北九州

AWAY

AC長野パルセイロ

田中 康介
90’+5

1

試合終了

0

前 半

0

1

後 半

1

1

ギラヴァンツ北九州

高吉 正真
81’

HOME

STATICSスタッツ

シュート
5
ゴールキック
9
コーナーキック
3
直接FK
10
間接FK
0
オフサイド
0
PK
0

MEMBER CHANGE交 代

55′

OUT

加藤 弘堅

IN

碓井 鉄平

55′

OUT

藤森 亮志

IN

黒石 貴哉

69′

OUT

丹羽 匠

IN

小西 陽向

77′

OUT

パク スビン

IN

石井 光輝

77′

OUT

橋田 尚希

IN

山中 麗央

CARD警告/退場

27′

藤森 亮志

45′+1

木原 励

77′

パク スビン

STARTING MEMBERスターティングメンバー

松原 颯汰
30 GK
高橋 耕平
37 DF
工藤 駿
29 DF
砂森 和也
48 DF
藤森 亮志
9 MF
パク スビン
26 MF
加藤 弘堅
47 MF
田中 康介
25 MF
橋田 尚希
36 MF
木原 励
22 FW
丹羽 匠
28 FW
GK 1
伊藤 剛
DF 22
山脇 樺織
DF 50
杉山 耕二
DF 13
工藤 孝太
DF 33
乾 貴哉
MF 34
高吉 正真
MF 14
井澤 春輝
MF 17
岡野 凜平
MF 6
藤原 健介
MF 29
高 昇辰
FW 10
永井 龍

SUBSTITUTEサブメンバー

田尻 健
1 GK
石井 光輝
20 DF
黒石 貴哉
23 DF
山中 麗央
10 MF
小西 陽向
13 MF
小林 佑熙
15 MF
碓井 鉄平
40 MF
GK 31
大谷 幸輝
DF 4
長谷川 光基
DF 23
坂本 翔
MF 11
喜山 康平
MF 8
若谷 拓海
MF 21
牛之濵 拓
FW 18
渡邉 颯太

STATICSスタッツ

シュート
6
ゴールキック
7
コーナーキック
7
直接FK
18
間接FK
0
オフサイド
0
PK
0

MEMBER CHANGE交 代

69′

OUT

高 昇辰

IN

牛之濵 拓

69′

OUT

井澤 春輝

IN

喜山 康平

79′

OUT

藤原 健介

IN

若谷 拓海

CARD警告/退場

90′+2

若谷 拓海

DATA試合環境

入場者数
6,810人
天候
曇、中風
気温
21.7℃
湿度
85%
ピッチの状態
全面良芝
主審
山岡 良介
副審
若宮 健治
副審
大穂 祐太
第4の審判
神田 人志

COMMENT試合後のコメント

髙木 理己監督

※試合後記者会見より抜粋

試合の総括について。

お互いにとって勝ちたい試合だったのは間違いないと思います。非常に緊迫感のあるゲームでした。その中で、最後にゴールをこじ開けました。

田中康介があそこまで走れたこと。また、押し出すための時間を作れたこと。更にあのシュートは、あの時間帯にあそこまで走って、右利きの選手が左足で押さえの効いたシュートをファーサイドに蹴れるというのは、日ごろのトレーニングはもちろん、見えていないところで田中康介がどういった準備をしてきたかっていうものを示したプレーだったと思います。

今日ピッチに立った選手たちは、いろんな悔しい思いを抱えながらこの試合にぶつけたものもあります。足りないものはまだありますが「頑張れば良いことがある」という事実を体感したと同時に、もっともっとやらなければいけないこと──。イージーなミスも含めて、押し込まれたシーンはほぼ「そこで取られるか...」というものであったのは間違いありません。

より準備の質をまた明日から上げていくということ。ただ、先ほども言いましたが、頑張れば最後に良いことがあると体感出来た試合だった。それが37試合目だったとしても、今日の田中康介のプレーというのは、そういった背景がある。それを次の讃岐戦に続けていくことを、チーム全体でもう一度やっていきたいと思います。

大胆に前節から先発メンバーを9人入れ替えました。今週の紅白戦から起因しているかと思いますが、その意図を教えてください。

まず今日は北九州さんがホーム最終節であり、更にその勝敗の結果によってはプレーオフ圏内に入って行く状況を考えると、我々は今までで一番スタジアムの圧をアウェイチームとして感じることになる。逆に北九州さんはホームのエネルギーを一番感じる試合になるのではと想像できました。

そこから踏まえて、メンバーをシャッフルすることよりも、今まで培ってきた中でのリレーションシップで対応していかないと、何かエラーが起きたり我々がリードしたときに、北九州さんが何を打ってくるのか。もっと言えば、我々がリードされてしまった時にどうなるのかと考えると、まずその機能性が問われる試合になるだろう、それこそ阿吽が必要になってくるだろうと考えました。

そこから逆算し、練習初日・2日目・3日目・4日目とトレーニングを考案し実践してきました。その中で、この北九州さんに勝つために求められる部分を体現したという意味で言えば、今日試合に送り込んだメンバーの一日一日の成長、実践していることは、監督として、いち指導者として無視できるようなものではありませんでした。

それを自信を持って送り出せるか送り出さないのかというのは、私の決断一つでした。その中で、足を攣った選手もいましたが、ゲーム体力であったりアウェイでこの雰囲気で...ということを考えると懸念材料は頭によぎりました。でもそれはやってみなければわかりません。懸念材料を懸念材料としてしまうのは、私の先入観でしかないと思いました。実際に日々のトレーニングで目に見えたものをぶつけずにして、私は指導者と言えるのか。彼らが表現したものは到底無視できるものではなかった。日々のトレーニングを信じずして勝ちは持ってこれないという根本を大切にして、今日のメンバーを送り出しました。

1-1という結果でしたが最後に追いつけたのは、田中康介であったり、日ごろの努力が実を結んだ1点です。我々が残留していくうえでは、その1点をしっかりと次の讃岐戦へ活かしていくことに尽きます。

田中康介選手について。今季前半戦では出番が多かったものの苦しい時期が続いていました。今日のパフォーマンス・日常の振る舞いについて、率直にどのように評価していますか。

いかなる状況であったとしてもチームを鼓舞する姿勢であったり、自分がやらなければいけない事、取り組むべきこと──。彼の課題は、縦に突破しての左足のクロスをいかに届けていけるかというところだったと思います。それをこちらが「こういう事をやって」ではなく、自分の課題を自ら抽出して自主練している姿を見ていました。そういったものは必ず繋がってくるという事を、今日のゴールで体感したと思います。

彼がやっていたのはクロスの練習が多かったと思いますが、踏み込んで中に届けるための足を鍛えられる量を出せていたのではないかなと。蹴り込まずして作られた軸足と、蹴り込んできた軸足とでは、やはりその踏み込みの強さというものは生み出されるものが違います。

その一歩一歩の小さな積み重ねが、今日のゴールに繋がった。それを勝ちに繋げられなかったという意味では、いまは課題が脳裏にあると思います。

でもそれは田中だけではなく、今日ゲームに来たメンバー全員が持っていると思います。それを残ったメンバーと合わせて、とにかく讃岐戦に勝つことにフォーカスしていく。その準備をしっかりとしていきたいと思います。

前半は攻守において重たい印象がありましたが、全体の内容については振り返っていかがですか。

攻撃で言うと、単純に「イージーなミスが多いな」と見ていました。時間を作る意味で後ろに重たくなるのは全然いいですが、そこでのイージーなミスであったり、距離を詰めて行けなかったり、というのはあったと思います。ただ、それは今日のメンバーを考えれば、アジャストしていくうえで当然起こる現象でもあります。前半はよく0-0で来たなという印象。チャンスもなくは無かったです。

守備で言うと、実際どう見えていたかはわかりませんが、敵陣のところでは4-1-4-1でプレスをかけに行く形にしました。そこに関して言えばよくやってくれたと思います。ただ、より機能させるためにも敵陣に押し込んでより圧をかけていくことが必要でした。その観点でいくと、もっとやれることはあったでしょうし、それは一番彼らが分かっていると思います。

もっと支配できたし、「こんなミスしていたら俺じゃない」とも思っているはずです。攻め切るメンバーとして、橋田(尚希)と丹羽(匠)を置いたこともありますので、そこからすると彼らは反省点を持ち帰っていると思います。それは僕が言及しなくても、頭や心に必ずあると思います。

恰好はどうだったにしろ、ゴールを目指すことを後半はやってくれました。1失点してから北九州さんがああいうふうにクローズしに来ましたが、我々からすると、それに歯向かって「絶対に負けてはならない」というマインドを全員が持っていました。それを勝点1に繋げたのはポジティブですし、出来たこと出来なかったことはありましたが、結果という意味では最低限。

私も含めてまったく満足はしてませんし、「もっとやれた」というマインドはあると思います。「もっと準備できたことがある」というものもあるだろうし、それも踏まえて、オフを挟んで立ち上げのトレーニングからみんなで、讃岐から勝点3を持ってくるトレーニングをしていきたいと考えています。

MF 25
田中 康介

※試合後メディア取材より抜粋

これだけメンバーが入れ替わったこともあり、難しい内容のゲームだったと思います。

まず内容どうこうというよりも、メンバーを見て頂ければわかるように、いつも試合に絡んでこなかったり機会が少なかった選手での試合でした。試合に出ていなくても本当に日ごろから、練習で素晴らしいものを見せてくれていたし、それは自分もそちら側に入ることが多かったですが、一緒にやっていて「なんでこの選手メンバーに入らないんだろう」と思うこともめちゃくちゃありました。今日出れなかったバキ(小林佑熙)も本当にここ最近素晴らしいプレーをずっとしていましたし、今日だけではなくて数試合前から、メンバーに入ってもいいんじゃないかと思うほどでした。今日は結果的には出られなかったですが、そういう選手たちの振る舞いが本当にプロフェッショナルだと思っていました。

そういうものをこの試合でぶつけて、本気で勝てると思っていたし、勝ちたかったですが、気持ちっていう部分では見せられたかなと思います。

そういった姿は小林選手だけではなくご自身でも見せ続けていたと思います。試合に出られないもどかしさはあったのではないでしょうか。

もちろんめちゃくちゃありました。悪く言えば、すごくフラストレーションが溜まるような日々を過ごし続けてきて、「なんで出られないんだ」「なんでメンバー外なんだ」って思う時期もありました。ただ、その倍自分にベクトルを向けて、そこで自分が結果もそうだし内容もそうだし、何かを示さないともう一度ピッチで輝くことは出来ないと思っていました。日頃の練習から自分にベクトルを向けて──。それは自分だけじゃないし、ほかの選手もそうやっていて、それが自分のメンタル的な力にもなっていました。言い方は難しいですが、本当にみんなで勝ち取ったメンバーだったと思いますし、そういう想いがあった中での今日でした。

特に攻撃では砂森選手と連携し、中と外をうまく使い分けていたと思いますが、意識していた部分と実際の評価は。

練習でもスナくん(砂森和也)と組む機会が多かったので、そこのコミュニケーションであったり、自分が欲しいタイミングで出してくれる選手。でも正直なところ、もっとできたなと。練習の時のコンビネーションは出し切れていないなというのは本心にはあります。ただ、本当に後ろにいて頼もしい選手ですし、自分もスナくんがいるからどんどん前に行けて。最後の得点に繋がったパスもそうだし、その繋がりというかリレーションというのは、スナくんといい関係で日ごろの練習からできていたと思います。

失点してしまったことも踏まえて、盛り返したという見方もあるのかなと感じましたがいかがですか。

失点したときは、自分がもっと体を張って突っ込めなかったかな...とも思いました。ただ、このメンバーで出ている意味というか、そういうものを絶対に最後まで示し続けなきゃいけないと思っていました。最後の得点なんかは、CBのスナくんがあそこにいて、(高橋)耕平も上がってきていたし、そういった後ろの選手がガンガン上がってくる気持ちというか。全員の気持ちが乗った得点だったと思うので、最後まであきらめずにやれていたのかなと思います。

勝点1の意味と、最終節に向けての意気込みを。

本当にここで残留を決めたかったですが、この勝点1があってよかったと思うためには、最終節やるしかない。他力じゃなくて自力で残留できるように。僕たちがやってきた練習は嘘をつかないと思うし、そういったものを来週も引き続きやって行けたらと思います。

DF 48
砂森 和也

※試合後メディア取材より抜粋

メンバーが大幅に変わったこともありイレギュラーな内容の試合だったと思いますが、振り返っていかがですか。

自分たちがいつも準備してきたものだったら勝てたんじゃないかなと思います。でもその要因は相手との力の差が云々より、自分たちのまだまだな部分。もちろんリーグ初出場の選手もいたし、普段の練習は良くても、相手の良い雰囲気でのスタジアムとか、そういうところもあってか、前半は特に奪った後のミスとか増えていました。でもそこに関してはみんなネガティブになっていたわけではなくて、それでも割り切って「俺たちはそこがベースだよね」っていうのはあるから、みんなで声をかけながらやっていました。

失点しても下を向くことなく、最後まであきらめないっていうのが最後の(田中)康介のゴールに繋がったと思います。

攻撃では、田中選手との連携もよく見られましたが、意識していた部分は。

みんなピッチの中でよく喋るので、コミュニケーションは良く取れていて。とにかくポジションに被らないで相手が嫌なところに人が入って行ければ、おのずとフィーリングは合ってくるっていうのはありました。決めごととかはそんなに無くて、だからと言ってやりづらいとかも無くて。相手がどうだからとかではなくて、自分たちも嫌な感じなくスムーズに行ければもっともっと攻撃のバリエーションは増えると思っています。

この勝点1の捉え方についてはいかがですか。

正直悔しいです。みんながどう思うかはわからないですが、開幕からこれまでずっと悔しい思いもありながら準備し続けてきたようなメンバーが、ラスト2試合で起用してもらえたっていう部分に関して言えば、そこは試合に出るだけがゴールじゃないし、勝点1で良いものでもないし。求められているものはこの世界にいる以上結果です。

それぞれまずは多分90分間戦える準備。リキさん(髙木監督)も話していましたが、日ごろのピッチ内外での振る舞いが試合のピッチに反映されるもので。結果は欲しかったですが、自分たちが学べる試合にならなきゃいけないっていうのもあります。今日メンバーに入っていない選手も含めて、そういう競争のもと、最後は自分たちのホームで勝点3を取るっていうところに繋げることができれば、今日の勝点1は無駄じゃないと思います。

アシストのシーンについて。田中選手が後ろにいることはイメージ出来ていたのでしょうか。

自分の体の向き的に、タッチして右足を振りぬくよりは、背後で康介が呼んでいたので。ちょっと意外性じゃないですが...でもDFに出られたら取れないじゃないですか、あんなところは。だから「頼む!」っていう意味も込めて、裏に流しました。

そうやってこじ開けないと。あの時間帯でも耕平があんなところにいて、俺も前にいて、そういう気持ちをやっぱり、「このクラブの為」とかいろんな想いがあると思うけど、ピッチに立つ以上示していきたいなと思います。

MF 36
橋田 尚希

※試合後メディア取材より抜粋

今週の紅白戦や今までの積み重ねが評価されての出場だったと思います。

結果を残してやろうっていう気持ちで臨んだんですが、そういった意味ではまだまだ課題が残るというか。出来ることもピッチに立ってわかったし、緊張とか気持ちの昂ぶりで見えるところも見えていなかったのは、反省点だと思います。デビュー戦にしては、まあまあ上出来だったんじゃないかなとは思います。

前半にはカウンターから自らのシュートに持っていくシーンもありました。

そのカウンターのシーンだけでいうと、股を抜くまでは想定できていて、その後は練習だったら(丹羽)匠くんまで見えていたと思います。シュートの選択も悪くは無かったと思いますが、そこでひとつ冷静になれれば、もっと可能性のあるシーンになっていたと思います。

この経験を次にどう活かしていきたいですか。

まず、僕たちは練習でこのメンバーで勝ち取って、今日の試合に出られたと思っています。オフを挟んでまた練習からアピールして、次の試合にも出られるようにしたいです。次にチャンスを貰えた時には、アシストであったり得点というところでチームの勝利に貢献できるようにしていきたいと思います。